「ひと・人」笹川貴吏子さん: 地域の暮らしに息づく物語を伝えたい
2018/03/23 08:06:00 |
ひと・人 |
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2014年3月に地域おこし協力隊の任期を終えた後は、大学院に進学し、里美地区と都内での二地域居住生活を送っている。
現在は、立教大学社会学研究科博士課程/同大学ESD研究所に在籍し、地域づくりにおける状況的な学びと地域の発展の関係について研究を行っている。
リサーチアシスタントとして
立教大学大学院大学院で、リサーチアシスタントとして「つながり」、「暮らし」、「教育」をキーワードに持続可能な地域づくりについて学んでいます。また、学内に併設されている研究所で、地域づくりと教育に関するプロジェクトのお手伝いをしています。
「地域」との出会い
元々開発教育や国際協力の分野に興味があり、大学卒業後、まずは国内の地域づくりの現場を知りたいと思い、総務省の「地域おこし協力隊」として茨城県常陸太田市里美地区へ着任しました。
そこで、日本の農山村の持つ魅力や可能性に強く惹かれました。協力隊の任期中は、フランス語で「つなぐ・むすぶ」という意味の「Relier」(ルリエ)というチーム名で、仲間と活動を行っていました。
チームの中での私の担当は、「地域資源の発掘と利活用」でした。主な活動としては、地元学の視点を生かした地域づくり活動のサポートや、地域の小学校での地域学習のプランニング、県内の大学と地域をつなぐコーディネートといった業務に携わっていました。
自分流の「地域」とかかわり方
活動を通して、地域の人や学生が変わっていく様子を見て、教育の面から地域づくりに携わっていきたいと考えるようになりました。
また、その一方で従来の「活性化」を目的とした地域づくりのあり方に疑問を感じるようになり、活動で感じた問いを掘り下げるため大学院へ進学し、今に至ります。現在は、拠点は東京ですが、定期的に地域へ帰っては在来作物の里川カボチャの活動に関わらせていただいたり、引き続き地域の方にお世話になっています。
グローカルと私
「グローカル」と聞くと・・・そうですね、この常陸太田市の地域おこし協力隊のルーツが、出身大学の清泉女子大学地球市民学科とのご縁にあることもあり、「地球市民」という言葉を思い出します。地域の現場での取り組みが、知らない誰かや、知らないどこかに繋がっていることを意識し、目の前の活動に丁寧に取り組んでいきたいと心がけています。
絵本を通じたメッセージ発信
地域おこし協力隊の時に取り組んでいた活動の集大成として、近々常陸太田の地域資源をテーマにした絵本『クレヨンの旅』を出版することになりました(東京書籍より2018年3月27日発売)。これを機に、さらに生活の中で、地域とのつながりを考える活動に力を入れていきたいと思っています。常陸太田だけではなく、他地域でも地域の魅力に光を当てた絵本を作ってみたいですね。
----------笹川さんの関連情報-----------
4月5日に地域を語る座談会を常陸太田で開催!
絵本『クレヨンの旅』
ルリエのブログ
プロフィール
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