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【Report】地方創生の現場をあるく:雲南市・岡山ルート編の報告

2018/05/31 10:23:00 | レポート | コメント:0件

 JICA(国際協力機構)が発行した「地方創生リソースハンドブック」の中で紹介された数々の日本の地域おこしの事例。その中の筆頭で紹介されているのが「島根県雲南市」です。グローカルな仲間たちGLFPメンバーの中で、その現場に実際にいって、現場をみて・聞いて勉強してみよう!という話になりました。(実施にいたる詳しい経緯説明はこちら=>リンク)。

 GLFPのメンバー7名が参加しました。今回のメンバーは、以下の皆さんです。

氏名   職業       キーワード
松本彰 国際協力コンサルタント 事業マネジメント、パプアニューギニア(JOCV_OV)
田中清文 国際協力コンサルタント 開発人類学、エジプト、パレスチナ
海野純子 カウンセラー キャリアコンサルタント、ブルキナファソ(JOCV_OV)
平山修一 国際協力コンサルタント 幸せ指数GNH、ブータン(JOCV_OV)
宮本定幸 研修講師(経営系) マネジメント、ドラッカー、AI
三好崇弘 国際協力コンサルタント ザンビア、南会津、式根島、GLFP.JP主催
(JOCV= Japan Overseas Cooperation Volunter, OV= OB/OG 「元」、つまり元青年海外協力隊)

 これに加えて、現場を回るための道先案内人として、GLFPメンバーであり、地域おこし協力隊OBであり、現在は全国の地域おこし協力隊アドバイザーをしている藤井裕也さんにナビゲーション及び解説をお願いすることとなりました。

 以下、藤井さんや参加した皆さんのコメントを活用し、平成30年5月27日~29日までの岡山から雲南までの訪問地について報告します。(コメントは個々人の感想です。)

27日 岡山を出発!
 
01車中.jpg

 5月27日に岡山で集合しました。みんなで仲良く車に乗って、車中で地域おこし協力隊の制度のことや、みなさんのこれまでのお仕事について乗車直後から話の花が開きます。藤井さんの解説をきくために用意したワイヤレスマイクYoga W-400が使えない!という泣き笑いの珍事も起きて、車内は爆笑。 

高梁市(カフェ裏駅、ゲストハウス)

02エドウィン君. 
 コスタリカと日本のハーフ、協力隊のエドウィン氏が手がけるカフェ裏駅に行きました。高梁市の地域おこし協力隊第1期生です。
 6月初旬に再オープン予定のカフェ裏駅。協力隊時代に作った銀杏だれは調味料コンテストで最優秀。岡山一こんにゃくを愛する男です!

(以下、メンバーの訪問後の感想です。個々人の個人的な感想です。)

<三好> エドウィンさんとエドウィンさん以上に快活な奥様(銀河さん!)とのコンビネーションで地域にスムーズに入っているなー、すごいなーと思いました。
<宮本> ご夫妻がそれぞれ自分のペースで、着々と歩みを進めておられると思いました。そして、地域に伝わる物が持っている潜在的な価値を見出だし、顕在化することで、地域の人々との協力関係を築きつつあることに関係を受けました。カフェはまだ準備段階でしたが、本格的にスタートしたら再訪したいですね。それまでには、私も山田方谷の本をきちんと読んでおくようにします。
<平山> 負の遺産をプラスに変えた難事業を自然体で行っている好事例。
<海野> 彼の中にはいわゆる「日本的常識」がなく、純粋な少年という印象が強かったです。執着や枠を取り外すという、外モノにとって重要な視点を持っていること、外モノ視点が「ハーフ」というオリジナリティを持っているのがポイントだと思いました。
<田中> 地域の人は当たり前に知っていても外の人には見えない資源を、エドウィンさんは「地元の人から『こんななにもないところによく来たな』と言われたけど、地域の人はいいもの(宝物)を隠している」と表現されていて、地元の弥高こんにゃくやたまり醤油などを発見されたことを話されていたことが印象に残っています。また、雨がやむとコンビニ等にビニル傘が捨てられている日本を見て、「日本人はものを大切にする人じゃなかったのか? 思っていた日本と違う」と外国人の間で笑い話になっていると聞いたことも印象に残っています。コスタリカ出身で鎌倉で苦労をされて高梁市に来られたエドウィンさんの話は本当に面白かったです。
<松本>  何より、イケメンのエドウィンさんのオープンな人柄と、自分なりの視点や価値判断を持っておられる姿が印象的。今後の事業活動に大いに期待。コスタリカとの国際交流も是非進めてほしいな!


紅ダルマ
03紅ダルマ 
 次に協力隊第1期生の佐藤拓也さんの作った紅だるまを見に行きました(場所は高梁市図書館内)。地域の顔になっている商品が有名で、今回は吹屋集落は時間の都合で寄れませんでしたが、地域産品が地域の力を借りて仕事になった例です。

<三好> パッケージが本当にかわいくて、美味しいだけでなくパッケージをしっかりすることで、こんなにも印象が良くなるんだと思いました。
<宮本> 箱は思わず手に取りたくなるデザインです。値段的にも「1つ買ってみようかな…」という気になる設定ですね。
<平山> 味は抜群、売れるにはビジュアルやインパクトなど売り方も大事。
<海野> 紅だるまは、ありそうでなかった商品。その着眼点が面白いと思いました。
<田中> 元々地元で作られていた紅だるまですが、シンプルだが印象的なパッケージとネーミングのインパクトによってここまで売れるようになったと感じました。
<松本>  佐藤さんに会えず、残念でしたが、お土産に紅だるま買いました!この駅の施設内で同居(!?)している図書館&ツタヤのコラボのことも聞きたいです。


真庭市での協力隊OBたちとの交流
04真庭市 
 真庭市の地域おこし協力隊は創業、地域支援など多くの事業を隊員が中心になって作ってきています。地域在住の若者と移住若者の融合、行政の取り組みについて学びたいと、協力隊が指定管理を受けて運営している「なつつばき」に宿泊しました。夜は真庭の皆さんとBBQ。
 協力隊卒業生で真庭市リーダーの松尾さんがアレンジしていただきました。岡山協力隊ネットワークの理事でもあり、カフェろまん亭や真庭市の指定管理の建物を運営しながら真庭の若者と次々とプロジェクトを起こしています。インターナショナルシェアハウスを運営する協力隊員のカンさんや、黒田さんも参戦。参加していただいた真庭のみなさんのノリの良さ! すごいです。

<三好> 松尾さんのお人柄で地域と協力隊とがうまくつながっているんだなと思いました。カンさんの熱い想いもすばらしかったです。
<宮本> 「異能者が集合しました!」という感じです。理屈抜きで端的に言うと、「面白い」。また、お会いしたいですね。
<平山> 利己があってこそ利他的行動がとれる。
<海野> 「自分はコレをやりたい」という気持ちよりも、つながりや楽しさを大切にしている人たちだったという印象。手放すことも上手だし、流れに身を任せることも上手。
<田中> 地域で協力隊とは関係ない方々(いつかマラウイのマチンガ郡マニワに行ってみたいと日本マラウイ協会会員になった黒田和美さんやイスラエルに5年働いておられた大岩功さん)も巻き込んでいる松尾さんの人間力に感心しました。イギリスで演劇を学んだ韓国人のカンさんはあと数ヶ月で終わる協力隊後の身の振り方に悩んでおられましたが、松尾さんがまずは家族を養うことが大事と話されていたのが印象に残っています。
<松本> まずは、松尾さんですが、店舗経営をあっさり捨てて飛び込んだ男気前と勇気に驚きでしたが、ご家族皆さんのほのぼのとした雰囲気に、羨ましく思いました。また、岡山協力隊ネットワークの理事とのことで、さすがにフットワークは軽く、かつリーダーとしての存在感がありました。ソウル出身のカンさんは、経歴もすごいですし、才能の多様さが半端でなく、こんな人材が真庭にいるなんて、すごいですね。今後に期待!ウオッチさせていただきます。また黒田さんからは、同じ名前というだけで、「マラウイのマチンガ郡マニワ」にまで行ってみたい、交流したいという発想と実行性は応援したいと思います!まずは当方でも、調査開始しました!


28日

江府町江府町(道の駅奥大山、協力隊駅長)

05古海さん 
 協力隊を終えて地域の道の駅「奥大山」の駅長になった古海さんです。忙しい方ですが、今回、道の駅に訪問して、少しだけお時間いただきました。継業までの地域とのプロセスについて解説していただきました。二足のわらじであったまちづくりNPOを後輩隊員に引き継いだところだそうです。

<三好> 短い間の交流でしたが、古海さんの優しい人柄が感じられて、このようなソフトなアプローチで地域にはいっていったんだなぁと思いました。
<宮本> 今いるところで自分の役割を果たしていこうとする、真摯な姿勢が印象的でした。
<平山> 「流れ」を作れる人!
<海野> がんばっていて、疲れてないかな・・無理してないかな・・と思いました。
<田中> お忙しかったため古海さんからは数分立ち話をしただけでした。お時間があれば後任に引き継がれたという奥大山倶楽部のことなど、もっと伺ってみたかったです。
<松本>  道の駅を運営していく、かつ地域の良さを発信するのは面白くもあり、大変そうだなというのが印象です。


雲南市(つちのと舎、地域自主組織)

06さんべさん 
 雲南市の協力隊第1期生、三瓶さんのところにいきました。三瓶さんは島根県の協力隊ネットワークのリーダーです。三瓶さんの地域おこしへのかかわりの経験も含めて、雲南市の地域運営組織の成果、課題、これまでの流れをご説明いただきました。雲南は地域の自主的運営組織で有名で、JICA地方創生リソースハンドブックにも紹介されています。三瓶さんという現場で地域づくりをしてきた方から見た、地域が自主的に組織化されるに至るまでの戦後からの積み上げてきた歴史についての話がとても学びになりました。まさに「ローマは一日にしてならず。」です。

<三好> 自主自治組織といっても、その素養は50年前の終戦後からゆっくりとつくられてきてものであり、人工的に(政策的に)つくられたものではないことがわかりました。すでに歴史的にあった繋がりにうまく自主自治組織という上着をきせたような印象を受けました。上から組織をつくってもだめなんですね。
<宮本> 自主組織が組織としてのまとまるまでに約10年を要したとの話を伺い、組織づくりは熟成に長い時間がかかる場合もあるのだと認識しました、とかくスピードが強調される時代ですが、無理をして急いでも駄目だということには、心にとどめておきたいと思います。そして、過去から現在までの経緯、地域の文化や慣習なども踏まえて活動しなければならないことを学びました。
<平山> 困難に立ち向かうには「休む」、「視座を変える」、「離れる」ことも大事。
<海野> 興味深かったです。村より小さい単位の「地区」ベースでマインドが違うこと、そのマインドが50年以上受け継がれ今の自主組織に結びついていること、それが地区住民の暮らしやすい形だったということ。シンプルだと思いました。
<田中> 体調が悪い中、いろいろとお話をしてくださった三瓶さんに感謝しています。当初与えられた業務内容は廃校の活用だったのに、地元の人から「廃校問題にはこだわるな」と言われたことなど、JOCVの要請内容が隊員が現地に行ってみると変わっていることがよくあることを思い出させてくれました。協力隊の仕事はうまくいかず、1週間引きこもりになったこと、しかし農のある暮らしという自分自身の望みはかなっていることを話してくれたとことが印象に残っています。事例を読むのと、実際に聞いてみるのとでは、実情はかなり違うことを教えていただきました。「自主独立農民」を唱えられた木次乳業の佐藤忠吉氏たちの伝統が雲南市木次地区の地域自主組織につながっていると感じました。農業をされているご主人の話も聞きたかったです。
<松本>  三瓶さんの地域おこし協力隊の時のご苦労や体験をお聞きでき、自然体の人だなと思いました。言いずらいことも淡々と話していただき、有難かったです。
また、「地区」ベースで慣習や行事も相違し、かつ住民のマインドや関係性が異なることも聞けて、学びになりました。


安来市(株式会社えーひだカンパニー、地域ビジョン策定)

07えーひだ. 
 島根県の協力隊ネットワークの中心がいるOBが運営している「えーひだカンパニー」(安来市、飛比田)に訪問しました。三瓶さんの紹介で協力隊卒業生の小田さんが対応していただけました。協力隊として住民とまちづくりのビジョン策定を行い、アクションとして住民が創業したまちづくり会社を運営。生活支援から農作物の庭先収穫まで様々な事業を展開。島根県の半農半X制度の活用と会社運営で定住。島根県の移住者に対するサービスの範囲がすごいです。

<三好> 株式会社といっても、かなり社会的な活動や行政が足りない部分もできること、またカンパニーだからこそ、自由にいろいろとできることがわかりました。反対に利益を出して継続させるためには大変な苦労もあるということも学べました。
<宮本> 地元に温かく受け入れられていることが印象的でした。また、ビジョンを住民と一緒に時間をかけてじっくりと作り上げ、実行に向けて行動していることは、他の地域でもモデルになると思います。ただし、プロジェクトについては「少し欲張りすぎかな…」と感じました。
<平山> 難しい仕事をやり遂げる力のある人は語り口も柔らかくその語りもシンプル。
<海野> 地元住民が関心高く、協力的であることはとても素晴らしいと思いました。一方それがボランティアという形で住民の負担を増やしてしまう可能性があるということを感じました。欲張らず、一歩一歩が教訓。
<田中> 安来市日田地区は平成の大合併後の住民サービス低下や人口減少といった問題を背景に、20人のボランティアが中心になって様々な年齢別の住民達との集会を重ねて1年かけて10年間の比田ビジョンを作成され、その実施のためにえーひだカンパニー株式会社を設立されたことに感心しました。まだまだ収入が少なく、社員にほとんど給料が支払われていないとのことでしたが、三好さんのアドバイスに基づいて、役所等からえーひだカンパニーへの業務委託などが増えるといいなと感じました。
<松本>  住民と一緒に時間をかけてビジョンを策定の上、今まさに実行に向けて行動している株式会社の「まちづくり」運営は正直、新鮮かつ驚き。ただ、様々な事業を展開されようという熱い思いや理想はわかりますが、過度な重荷や収支の悪化にならないように、まずは出来ることだけに集中するとか、やれることの取捨選択などもお考えされてもいいかなと思うくらい、オーバーワーク気味なのが見ていて心配になるくらいでした。


奥出雲市(かがり屋、移住)

08玉井さん. 
 途中で比田温泉によって汗を流し、夜は「かがり屋」(奥出雲・横田)に宿泊しました。
 ここは、協力隊開業したゲストハウスです。玉井さんはゲストハウスかがり屋を運営。移住コーディネーターをつとめ現役隊員でがんばられています。一日お世話になりました!話題のピコピコバーガーたべれず・・悲しい!(笑)

<三好> ガレージを改装したゲストハウスのデザインがかっこよくて、よかったです。地域とのつながりで苦戦しているようですが、その話もしっかりしていただけて勉強になりました。
<宮本> 好きとはいえ、都会から見ず知らずの農村にやってきてチャレンジをすることは勇気・行動力が要ることであり、本当に素晴らしいと思います。同時に、外から来た人に対する垣根がとても高い地域があることも現実であることを、改めて認識しました。
<平山> 伝統ある町に外部との交流のかがり火をともしている人。
<海野> 孤立しているといいながらも、気にかけてくれている人が結構いる(近所のおばちゃんとか、移住者仲間とか)。そういう、なんとかしてあげたくなるキャラが玉井さんのいい所。そんな要素も協力隊にとって大事かも・・と感じました。
<田中> 地元の自治会にも入れてもらえず苦労をされている玉井さんでしたが、2軒隣の美容室の奥さんの美容室の奥さんにも気にかけていただいているようでしたので、その点をうまく村人と人間関係を作っていく突破口にしてほしいなと感じました。ゲストハウスを運営して自分が収入を得るだけでは、村に人には受け入れてもらえないと思うので、ゲストハウスのゲストを村人とふれあうツアーに連れ出すなどして、村人にもメリットのある活動へと進化させていくことが必要なのではと感じました。
<松本>  玉井さんのキャラが地元で花開くのを楽しみにしています。恐らくきっかけは近所の人だったり、通学で通る子供たちかな?


29日

新庄村(まちづくり会社)

09新庄村. 
 新庄村のまちづくり会社の岩佐さんを訪問。まちづくり会社「咲蔵屋」です。一人親向けのテレワーク事業、ふるさと納税事業、教育事業など初動期で行政が深くコミットしつつ活動をひろげています。新庄村では毎年、地域おこし協力隊OBOGが集まる大きいイベントがこの村であり、地域の協力隊の受け入れ体制も格段に良くなったとのこと。

<三好> 役場の方が中心スタッフとして回していることで、行政と地域とがつながりながらも、会社という形で新しいことにチャレンジしていて、素晴らしいと思いました。
<宮本> 「事業は人なり」。岩佐さんの存在はとても大きいと思います。また、大上段に振りかぶらなくても、地元や近隣の地域とも協力することで、営利事業・非営利事業(社会的事業)ともにさらに充実するという実例は、大変興味をそそられました。
<平山> 苦労は顔に出さない方がその苦労が相手に伝わる。
<海野> 村の予算を上手に会社に巻き込んでいると思いました。岩佐さんは、地元の人だけに、新庄には何もないから・・という発言が多かったですが、本当はたくさんあると思うので、それを協力隊員から聞きたかったです。あと、田舎の子供=イキイキ暮らす という思い込みがありましたが、小さな村の子供社会にも課題があることを知り、興味深かったです。世代を超えて多くの人と関わることの大切さを痛感したところです。
<田中> 今回訪問した中では一番僻地(駅から遠い)だった新庄村ですが、シングルマザーをターゲットにした移住説明会やテレワークのできるコワーキングスペース咲蔵屋の開設、今年3回目となるフォレストレイル(75km, 25kmのブナの山での山道走)の実施、道の駅の改修など、意欲的な取り組みに感心しました。新庄村森林セラピー協議会の黒田眞路万年副会長の「JR中国勝山駅から45分かけて新庄村に来る村のコミュニティバスは廃止して、村とつながりのある人だけが来るようにしては」という逆転の発想が印象に残っています。
<松本> 岩佐さんは役場からの出向とのことですが、地元愛があって、かつ着実な運営を考えていらっしゃるなと感じました。協力隊員や地域住民のお話しも次回、聞きたいと思いました。屋根裏部屋の貸会議室、東京にあればいいのにな!


岡山市(郊外農家、空き家管理)

10宮島さん. 
 最後は県内では後発であった岡山市の協力隊の宮嶋さんのところへ行きました。地域の拠点である河原邸のこと、また市の郊外だからこその協力隊の活動について聞きました。農作業とストレスチェックを組み合わせた事業を地元農家・大学と行い、農作業の付加価値を高める事業を行なっています。農家さんと組んだ農業セラピーの取り組みや空き家管理のサービスについてききました。最後に時間がつまってしまいばたばたと…、でも笑顔で対応していただきまして、感謝です!

<三好> 建築士の資格を有効活用して「空き家をつくらない予防」のための空き家見守りということが面白かったです。また宮嶋さんのお人柄もよかったです。
<宮本> 「農業セラピー」や「空家対策」などの取り組みは、社会課題への取り組みにおける先進事例の1つではないかと思います。
<平山> 時代のニーズに自分というピースをどう当てはめるのかわかっている人。
<海野> 自分がやりたいこと、より、自分ができること、にポイントを置いていることが大事だと感じました。謙虚さと行動力を併せ持つ人材が信頼の置かれる協力隊員の共通点と思いました。
<田中> 空き家の家守サービスや順天堂大学と連携しての農業セラピーなど、いろいろなことにチャレンジされて、協力隊後も御津地区で生き残る道を探されている姿が印象的でした。時間がもっとあれば、そばの話や河原邸での活動などもお伺いしてみたかったです。
<松本>  時間があまりなく残念でしたが、空家サービスや大学連携の農業セラピー、どちらも着眼点、発想とも素晴らしい!配属先の地区の役所には生活厚生部門だけで「農業」も「ビジネス」も岡山市まで出向かなくてはならない現状の行政構造の話も、とても学びになりました。

以上、怒涛の内容のプログラムでした!!

雲南ツアー参加者 (参加者と三瓶さんを囲んでin雲南市)
最後にみなさんコメント
<三好> 今回は本当にみなさん参加していただいたメンバーが素晴らしかったです。そして、受け入れた地域づくりを現場でしているみなさんと、こんなにもたくさんのお話で共通点や学びがあること、感動しました。
<宮本> 地域おこし協力隊および元協力隊の人たちから、実際の話を聞くことで、公的な報告書では知ることができないことを知ることができました。頑張っている人たちの様々な姿を見て、とても刺激を受けました。
<平山> 国際協力を生業にしている私たちは地域つくりから学ぶことが多い。
<海野> シンプル、執着しない、謙虚、ゆっくり、おっとり。という言葉が浮かんできます。
<田中> 今回3日間という短期間にもかかわらず、魅力的な地域おこし協力隊員と大勢知り合えたことはすばらしく、アレンジをしてくださった藤井さんに本当に感謝しています。
<松本>  非常に密度の濃い3日間でした。何より人との出会い、発見があったのも、経路やアポ始め、アレンジくださった藤井さんのお陰ですし、本当にスーパーコ―ディネーターです。改めて感謝するとともに、事前説明等、その博学ぶりや人の好さには脱帽です。当方始め、参加メンバーからの無理なお願いや質問にもすべて応えていただき、安全運転も含め、ありがとうございました。もう懲り懲りと言わず、次回もお願いします!

また、8月か9月に、訪問イベントを開催するかも・・・と、すでにメンバーの中で話し合っています。次はこれを読んでいるあなたも来てみませんか?

出雲のパワーをもらった! 
編集: 三好 GLFP.JP (@パワースポット)

------------ 速 報 ------------
今回の参加メンバーの帰国報告?を6月7日の「グローカルな仲間たちの夕べ」で行います。
ご興味のある方はぜひご参加ください。

------- 関連ページ ----------

協力隊のエドウィン氏の記事
https://mainichi.jp/articles/20161103/ddl/k33/040/511000c

高梁の協力隊第1期生の佐藤拓也くんの作った紅だるま
https://www.asahi.com/articles/ASKCX5K44KCXPPZB011.html

真庭市の地域おこし協力隊
https://www.furusato-tax.jp/gcf/74

協力隊が指定管理を受けて運営している高仙の里『青木本家・なつつばき』
http://i-maniwa.com/area/yono/

(真庭市)高仙の里『青木本家・なつつばき』ブログで紹介されました。

「奥大山」の駅長になった古海さん。
http://blog.livedoor.jp/dakuo2015/archives/cat_768101.html

雲南市の協力隊第1期生、三瓶さんの「つちのと舎」
http://tsuchinotoya.space/

えーひだカンパニー(住民がつくった地域サービスの株式会社)
http://www.dojyokko.ne.jp/~ikiikihida/

協力隊玉井さんが経営する「かがり屋」ゲストハウス
http://kagariya.org/

新庄村 まちづくり会社
https://www.shinjo-son.jp/

岡山市の協力隊の宮嶋さん
訪問先の配置図

ロードムービー風動画

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