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【Report】グローカルな地域づくりイベントin宮城県丸森町の報告

2018/10/13 11:49:00 | レポート | コメント:0件

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緑あふれる宮城県の丸森町。2011年からザンビアとの国際協力をつづけています。国際協力機構(JICA)の協力を通じて、ザンビアの農業省の職員・普及員の研修を実施し、またザンビアに丸森のひとたちが訪問し農業について教えたり、農業だけでなく文化交流もするという活動を地道につづけています。

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2016年から3年間の計画で実施された「丸森ザンビア、食べる農業・売る農業、明るい農村プロジェクト」。最後の研修生(4名)が1ヶ月滞在し、その成果を発表するイベントがありました。(2018年10月6日に開催) ザンビア人研修員とともに、研修の成果だけでなく、丸森の地域づくりについても意見交換をするワークショップです。

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イベントでは、地域の人たちだけでなく、ザンビアに興味があるひとも含めて、県外からも参加がありました。また参加者は老若男女さまざまな人が参加してくれました。当日は30名近くの参加がありました。ザンビアの人は子供とのコミュニケーションが本当にうまい! 

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ワークショップではザンビア人が写した丸森の写真、丸森の人が写したザンビアの写真を並べて、写真コンテストをしました。その写真コンテストで票を集めた写真をもとに、なぜよかったのか、キーワードを集い、そのキーワードをつかって、地域づくりのアイデアを出していきます。

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4つのチームに分かれて、ザンビア人もはいって、地域のいいところ、丸森とザンビア、それぞれについて意見をいっていきます。通訳は、参加者の中で英語が達者なひともいますので、その人たちが務めます。写真を介しているので、言語がちがっても話がもりあがりました。

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次に成果発表会。丸森の町長や議員さんも参加して、地域の人たちに、ザンビア人がみた地域の良さや、またザンビアでの活動、成果についても発表しました。具体的ですばらしい成果が連発しており、またすばらしい発表でした。(町長談)

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成果発表会の後は、懇親会です。すっかりザンビア人の研修員も慣れて、町長や町民のひとたちとこれまでの思い出や今後についても話をしてもりあがっていました。

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懇親会が終わったら片付けをします。片付けは、ザンビア人も入って、みんなで一緒に掃除も含めてやりました。日本式の作法を学んでもらいました。きれいに整頓する!ということは身についているようです。すばらしい。

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会場を丸森耕野地区に移して有志で二次会を開催しました。スウェーデントーチ(丸太をそのまま薪にする方法)をつけて、夜まで、いろいろな話をザンビア人と日本人(丸森の内外の人も含めて)がしていました。夜も更けていきます。

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今回のザンビア人研修員と、活躍してくれた横国大の小黒さん(中央)です。英語の通訳や、女性ですので、女性参加者とのコミュニケーションなど大活躍でした。小黒さんは大学院で開発について学んでいますが、ザンビアの開発、そして丸森の開発についても実践を通じて学べたいい機会だったといっていました。

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翌日は丸森のお世話になったところを周りました。一つは直売所「あがらいん伊達屋」さんです。直売所のシステムもザンビアにはないので、大変勉強になったみたいです。

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近くにあるもう一つの直売所、田舎道の駅「やしまや」さん。ザンビアの地図を看板に大々的に掲示してくれていて、ザンビアのひとも感動していました。ザンビア人研修員も1ヶ月もいて、地域の人たちともすっかり打ち解けていてこの笑顔。

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県外からの参加者もいました。右に座ってザンビア人とカフェを楽しんでいるのは、北海道大学院で農業経済を勉強している中村さんです。ミス日本酒北海道代表であり、また8月にザンビアにインターンとして1ヶ月滞在した経験をもつというユニークな経歴です。

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キノコ栽培の専門家である加藤さんのところにも訪問しました。加藤さんはザンビアに専門家としてきていただいたこともあり、ザンビアでの思い出や、また今回のザンビア人研修員との思い出話に花が開きます。

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加藤さんのところでキノコ狩り! ヒラタケ、シイタケ、本当に肉厚ですばらしい。加藤さんは教えるだけでなく、ザンビアにいって、プラスチック袋に傷をつけてることを見て、日本でも使えるのではないかということで、実践し、キノコの質を向上させることに成功しました。技術移転は「双方向」なんですね。

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次に、養蜂を営んでおり、本プロジェクトのプロジェクトマネージャーである石塚さんのところにいき、蜂をみせていただきました。おっかなびっくりでも、ハチミツは美味しい!おいしい蜂蜜をもとめて、石塚さんのご自宅兼、ショールームへ。

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石塚さんのショールーム。美味しそうな蜂蜜がたくさん並んでいます。その中で「ソバ」の蜂蜜があるのですが、石塚さんがザンビアにいって、ザンビアの蜂蜜がソバのような風味があり、それがしっかりと商品として売られていることや、アイスなどにつけてたべると美味しいことを見つけ出し、それをヒントとして、いまではソバの蜂蜜をつかったアイスクリームを作りました。こちらも技術は双方向です!


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2011年3月に震災もありましたが、震災の後、つらくてもザンビアとの国際協力を続けてきた丸森町。その成果はしっかりと受け継がれているようです。ザンビアをテーマに、これまでたくさんの人がこの町を訪れてきています。ザンビアとの関係を介して、外国への目も開かれて、丸森ではグローバルが普通の生活に融合しだしています。プロジェクトは今年度(来年3月)に終了しますが、今後も「人」がつながる限り、この取り組みは続いていくことでしょう。

参加者のみなさん楽しかったですね。 また丸森町のみなさま、本当にありがとうございました。また、きます!!

(文: 三好)
---------- 関連ページ -------------

丸森とザンビアとの国際協力 (丸森町)

丸森・ザンビアプロジェクト(プロジェクト紹介)

丸森耕野のFacebook(イベント主催)

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