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「ひと・人」太田 旭さん: 「食」をテーマに仲間と一緒に社会を変えていきたい。

2020/02/07 11:35:00 | ひと・人 | コメント:1件

太田旭〈おおたあさひ〉

プロフィール

宮城県蔵王町出身、2004年から出身地である宮城県にて在宅型ホスピス、認可保育園、離島での僻地医療、災害支援(東日本大震災)に従事。2012年~青年海外協力隊栄養士としてグアテマラに派遣、保健省州局にて健康増進のための教育実習プログラム及び教材の開発を行う。2015年~某財団の途上国事業や新規事業開発に従事、アフリカ・アジアを中心に途上国へ進出したい日本企業向けコンサルティング、人材育成研修の開発と運営、途上国での栄養改善事業を担当。201912月に独立。一般社団法人オルスタ代表理事に就任。

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■世界で国内で「食」の活動家
 国内や海外で「食」に関わる仕事をするひとたちを対象としたセミナーの企画や運営、それに携わる相談業務をしています。国内外で消費者の健やかな食生活と健康な身体づくりを目的とした、食育活動を行っています。本当にやることはいろいろで、海外だと、開発途上国における目的別食事調査、栄養教育のアドバイザーとか、国内だと、食にまつわる商品開発支援・レシピ開発・栄養価計算報告書作成、顧問栄養士として、食事相談、食卓づくり・食育のアドバイスなどをしています。

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■田舎の泣き虫の私が衣食住に目覚めるまで
 自分は「田舎生まれ田舎育ち」。世間を知りたくてテレビのニュースを見ると、毎日事件が溢れていた。生きるのが怖くて大切な人をどうやって守ったらいいのかもわからなくて日々泣いてばかりいました。
 事件や社会課題が溢れるこの世にて、社会課題を無くす生き方は思いつかなかったけれど、生きるために最低限必要なのは衣・食・住だということを確信して、夢も希望も無いけれど、進学させてもらえるならば無駄にならない衣・食・住について学ぼうと思って進路を決めました。

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■メキシコで見つけた多様性と将来
 16歳の頃、習い事でのメキシコ遠征をきっかけに、国内外の幸せの多様性について探索心が深まったことで、勉強が全く手につかなくなってしまいました。そして、両親に「このままじゃ就職先も進路も考えられないので」とお願いをして、探索させてもらうべく海外留学をさせてもらいました。この留学中に滞在先のキューバで栄養失調の子どもたちと過ごす中、栄養士を目指すことを決意しました。
 社会にとってあったらHAPPYが増えるなって仕事をしたいと思っている中で、食の力で笑顔が作れたら最高だ!と思って食の仕事をしていました。でも、日本の法律上集団給食・臨床栄養の分野で規制が多くて、思うように笑顔を増やすことができないジレンマを長い間抱えていました。法の範囲内でやれることは全力で挑戦し続けたとは振り返りますけど…。

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■社会を変えるために「法」から「仲間さがし」へ
 そのために最初は「法律を変えたい」と思ったんです。それで、JICAのプログラムをきっかけに、政策に提言するようになっていって、ここ8年くらいは栄養改善のモデル事業を構築しては政府に対して提言をさせていただくようになりました。直接的ではないけれど、笑顔が増える可能性が大いにあると思っていたから。
 でも、栄養課題が大きいと言われる地域では、栄養や臨床のプロだけでは解決できない事例が沢山ありました。栄養不良という事象は、多種多様な原因から起きている。いろんな分野の方々とマルチセクトラルにアプローチできることが、解決を大きく後押しできることを実感しました。
 この、栄養不良解決には、栄養の専門家だけでは難しいと痛感した経験から、栄養不良のない社会を一緒に創っていける仲間を増やさないと子ども達の命がどんどん消えてしまう!と思って、その危機感から仲間を増やすべく人材育成事業や研修やイベントの企画運営などを積極的に行うようになりました。

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■グローカルな仲間たち
 「グローカルな仲間たち」というつながりもそんな仲間づくりの一つと考えています。グローカルという言葉、このワードを考えた人センスがいいと思います!小さな社会(例:夫婦・家族・チーム・会社・地域)の平和を保つことが出来たなら、おのずとその集合体である“世界”は平和になるのだと思う。地球ゴト(グローバル)を自分ゴト(ローカル)として一連のつながりで捉えられる思考を持ちつつ、自分の身近な人を思いやりながら、最小単位の“社会”の平和を保てるように協力しながら日々を営んでいきたいです。

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■国際栄養分野で働きたい方へ
 栄養<食<食卓。食の営みを「生産・加工・流通・調理・食卓づくり・保存・廃棄」という一連のつながりで捉え、組織の構造的観点、ジェンダー等の社会学的観点、地域の環境などの生態学的な観点から総合的に戦略を立て、“現象”を取り巻く文化や環境の調整なども含む包括的なアプローチができれば、必ずしも栄養士でなくても国際栄養の分野で活躍することは大いにできると思っています。

 やることはたくさんありますが、今後やっていきたいことは
・日本の食の安全が守られる取り組みをしていきたい。
・もっと子育てしやすい社会の実現に貢献し続けたい。
・一生のパートナーを見つけたい。
 です!! 

 ぜひ、これからもそんな「仲間」を作っていければと思っています。

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(パラグアイで昼寝中)

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コメント

ありがとう

2020/02/08(土) 17:39:19 | URL | 高橋智子 #/d4GINdU
またぜひ!

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